研究活動及び実績
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胃・十二指腸疾患

胃・十二指腸疾患

胃・十二指腸領域班では主に胃・十二指腸疾患に対する治療を行っています。
最も多いのは胃がんですが、胃の粘膜下腫瘍(GIST、平滑筋腫)や十二指腸の良性・悪性腫瘍に対する治療も行っています。

担当医師

山崎 公靖

伊達 博三

渡邊 良平

望月 清孝

当科における胃・十二指腸領域手術の特徴

個々の患者さんの背景に応じた術式選択

同じ疾患、同じ病期でも患者背景(年齢、性別、基礎疾患の有無などの医学的背景だけでなく家庭環境などの社会的背景)はそれぞれ異なります。患者さんによっては周術期の合併症のリスクが高くなることはもちろんのこと、退院後でも手術侵襲により生活の質が低下してしまうことがあります。
当科では定型手術(胃全摘、幽門側胃切除)以外にも、噴門側胃切除や分節切除、LECS(腹腔鏡内視鏡合同手術)による胃局所切除など、様々な術式を駆使して個々の患者さんにとって最も良いと考えられる術式を提案していきます。

腹腔鏡手術を中心とした低侵襲治療

胃がんに対する腹腔鏡手術は1991年に日本で開発されました。当科では1999年から腹腔鏡を用いた胃がん手術を開始し、現在では年間80例を超える症例を腹腔鏡で行っています。腹腔鏡手術に関しては長期的な治療成績は未だ確立はされてはいませんが、傷が小さいため、回復が早く、退院も早いとされています。また、ハイビジョンカメラを使用した鮮明な画像を用いることにより、細かな血管や神経などの微細構造を確認することが可能であり、より繊細で低侵襲な手術が可能になります。
また、2019年からはロボット支援下での腹腔鏡手術も導入しており、大学病院ならではの最先端の技術も積極的に行っています。

腹腔鏡内視鏡合同手術
(LECS:LECS: Laparoscopy and Endoscopy Cooperative Surgery)

LECSとは、内視鏡と腹腔鏡の両方を使用することでより正確に病変を切除する新しい手術手技です。具体的には内視鏡により、より正確に切除範囲を決定し、腹腔鏡により腹腔内を観察しながら安全に必要最小限の切除を行う手技です。切除範囲を小さくすることができるため、患者さんの侵襲も最小限に抑えられます。当科では2011年より導入し、胃・十二指腸疾患に対して100例以上施行しており豊富な実績があります。

食道胃接合部がんの治療

近年報告が増えており、またその予後の悪さからも注目を集めている食道胃接合部がんは組織型や腫瘍の位置、リンパ節転移の有無などで大きくその治療方針が異なるため治療方針の決定や治療が難しいとされています。当院は全国でも有数の症例数を誇る食道がんセンターがあるため、緊密に連携を取ることで個々の患者さんに最適な治療を提案することが可能です。

先端技術の導入

当科では術前検査での3D血管の再構築による詳細な術前評価・手術のプランニングや ICG蛍光ナビゲーションシステムの仕様による術中ナビゲーションなど、常に最先端の技術を導入することにより安全・確実に手術を行うことができるよう努めています。

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