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内視鏡治療

当科では、内視鏡外科手術を基本とした低侵襲手術を掲げておりますが、もちろん全てが手術というわけでなく、低侵襲という位置づけの中では内視鏡(胃・大腸カメラ)のみで行う内視鏡治療についても力を入れております。
内視鏡治療は内視鏡室で行われ、基本的には患者さんは麻酔薬による鎮静下に眠っていただいた状態で行われます。手技の時間としては、大きさ、部位により異なりますが、速い症例だと10分もかからず終了致しますが、通常は30分から長いと2時間程要する場合も有ります。内視鏡治療の適応については疾患ごとに異なりますので、消化器外科外来にてお気軽にご相談ください。

また現在、当院では消化器センターとして消化器内科とともに診断から治療に当たっておりますが、3月下旬より内視鏡センターがリニューアルし、さらに実践的で処置をしやすい部屋になります。

食道がん症例に対する内視鏡治療の実際

常観察の内視鏡(左上写真)では画面左側に軽度の粘膜の凹凸が目立ちますが、はっきりとした範囲は不明です。
常観察の内視鏡(左上写真)では画面左側に軽度の粘膜の凹凸が目立ちますが、はっきりとした範囲は不明です。NBIという特殊な波長の光を用いた内視鏡(右上写真)では、同じ部位がやや茶色(Brownish area)に変化して範囲が明瞭となります。

ヨード(ルゴール)を散布すると、腫瘍の部分が白くぬけてきます。腫瘍の範囲が明瞭になるのが分かるかと思います。
ヨード(ルゴール)を散布すると、腫瘍の部分が白くぬけてきます。腫瘍の範囲が明瞭になるのが分かるかと思います。この部位を内視鏡的粘膜下層切開剥離術(胃カメラから電気メスを挿入して、腫瘍を全て切除)で切除します。

一部の正常粘膜を残して(→部)、ほぼ全周性の切除となりました。
一部の正常粘膜を残して(→部)、ほぼ全周性の切除となりました。腫瘍を取り残さないために、このように広範囲な切除を行います。治療時間は腫瘍が大きいために1時間程要しました。翌日、合併症が無いことを確認して、水分を開始します。入院期間は4〜5日程度となります。

ヨードを染めると白く抜けているところが腫瘍ですが、しっかりと取りきれているのが分かると思います。
上の写真は切除された食道腫瘍で大きさは7cm程でした。ヨードを染めると白く抜けているところが腫瘍ですが、しっかりと取りきれているのが分かると思います。腫瘍の大きさは6cmで、腫瘍自体の深さ(深達度)は粘膜内で収まっていたため、これで腫瘍に対する治療は終了となります。その後は、外来にて経過観察となります。内視鏡治療の適応についても、お気軽にご相談ください。