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鼠径ヘルニアとは

足の付け根〜恥骨の部分(=鼠径部)の筋膜が弱くなり、腹膜や腹膜に包まれた臓器の一部(腸や大網)がその間から皮膚の下にとび出る(=ヘルニア)病気で、一般的に「脱腸」と呼ばれている病気です。

症状

腹圧がかかった状態(長時間の立ち仕事や下腹部に力を入れた時)で、足の付け根にふくらみができ、下腹部が引っ張られたような違和感(重だるい感じ)や痛みを感じます。放置すると徐々に膨隆が大きくなることがあります。一般的に横になると自然に戻りますが、時にとび出した腸が戻らなくなり血行障害を起こし(かんとん)、腹膜炎で緊急手術となることがあります。

症状

治療法

基本的に薬の外用や内服で治ることはありません。手術をして弱くなった腹壁を補強することが唯一の治療法です。当院ではUHS、Direct Kugelなどメッシュを用いた標準的な手術に加え、最近では腹腔鏡下を用いた鼠径ヘルニア修復術を導入し、傷が小さい(=手術後の痛みが少ない)ことから、ご好評を頂いております。また以前に他施設で手術した後に再発してしまった場合でも、腹腔鏡を併用することによって確実な治療を行うことができます。

鼠径ヘルニア治療の歴史

Tention法(Bassini, McVay, Marcyなど)

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Tention Free法(UHS, Direct Kugelなど)

現在、国内外で主流となっている治療法です。ポリプロピレンなどを素材とするメッシュ(網状に作られた人工補強材)を用いて、脱出の原因となるヘルニア門(=筋膜の弱くなっている部分)を閉鎖する手術です。症状や実際の術中所見に応じて、様々な種類・サイズのメッシュを使い分けて手術を行います。

  • 長所:
  • ①現在、標準的に行われている手術。(症例数が多い)
  • ②手術時間が短い。(40〜90分程度)
  • ③どの麻酔法でも施行が可能。
  • 長所:
  • 5〜8cmの傷ができる。
実際にメッシュを挿入したところ
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Trans Abdominal Pre Peritoneal Repair法

当教室の特徴である、腹腔鏡(カメラ)を用いた鏡視下手術で行う手技で、お腹の中に腹腔鏡を挿入して、お腹の内側から腹膜を開けてポリプロピレン製のメッシュを固定する方法です。

当教室の特徴である、腹腔鏡(カメラ)を用いた鏡視下手術で行う手技
  • 長所:
  • ①傷が小さいので痛みが少ない、傷が目立たない。(基本的に12mm,5mm,5mmの3カ所の傷のみ)
  • ②お腹の内側から観察するため、ヘルニア門(=筋膜の弱くなっている部分)を正確に診断、且つ確実に治療(メッシュで閉鎖)することが可能。
  • ③複数のヘルニア門がある場合(複合ヘルニアや大腿ヘルニアの合併)でも、同時に1枚のメッシュで修復が可能。
  • ④同時に反対側の診断もできる。
  • ⑤再発症例にも有効。
  • 短所:
  • 5〜8cmの傷ができる。
  • 手術をご希望の方、治療方法のご相談は当科外来にご連絡ください。手術適応等につきましては診察の上、決定致します。