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胆道とは肝臓で作られた胆汁が十二指腸に至るまでの通り道のことです。胆汁は胆管を通って十二指腸の乳頭部より十二指腸に排出され、また一旦、胆嚢という袋に貯蔵され濃縮されます。


胆管は、肝門部胆管(右肝管、左肝管、肝管合流部)・上部胆管・中部胆管・下部胆管に区分され、胆管細胞が癌化したものを胆管癌といいます。胆嚢、胆嚢管に発生した癌を胆嚢癌といい、十二指腸乳頭部に発生したものを乳頭部癌といいます。そして、胆管癌、胆嚢癌、乳頭部癌を合わせて胆道癌と呼んでいます。

当教室では、「胆道癌診療ガイドライン第1版(2007)」を基準に、患者さん一人一人に応じた幅広い治療を行っています。胆道がんを治癒させるための唯一の手段は外科的切除であり、他の放射線療法や化学療法のみで完治させることは不可能です。しかし、手術療法が行えるのは、治療前の検査で肝転移、肺転移、腹膜転移、遠隔リンパ節転移のない患者さんです。現時点で腫瘍自体が周いいかという確立されたデーターはありません。
手術治療の選択・手術後の化学・放射線治療計画に対しては、肝胆膵領域を専門とする消化器内科医師チーム・腫瘍内科と密に連携しながら決定しています。
肝切除を伴う手術が必要と判断された時には、肝予備能を評価の上、切除可能か判断します。切除後の肝容積が少ないと判断された時には、術前に切除側の血管を詰めることによって残肝の容積を増やす処置(門脈塞栓術)を行うことがあります。
また胆道がんによる黄疸・胆管炎を伴う場合、手術前に減黄処置(胆道ドレナージ)という黄疸・胆管炎を改善する処置を行います。

胆道癌に対する手術は、膵頭十二指腸切除術や、肝切除(胆嚢摘出術を含む)、胆嚢摘出術、その他の手術や、これらを組み合わせた手術を行っております。胆道癌の進展様式はきわめて多様性に富むことから、個々の患者さんにとって最も効果的と考えられる術式を選択しております。


一般的には、肝門部胆管癌、上部胆管癌、胆嚢癌症例には→肝切除(胆嚢摘出術を含む)+胆管切除が、中・下部胆管癌、十二指腸乳頭部癌症例には→膵頭十二指腸切除を、標準術式として選択します。


細かな術式の内容は、肝がん→肝切除と膵がん→膵頭十二指腸切除と内容は同一です。

上述したように胆道がんに対する手術は、腫瘍部を取り去った後の再建術において、胆管吻合・膵空腸吻合等の吻合が多い複雑な手術となるため、現在のところ腹腔鏡手術での十分な安全性が確保できないため実施しておりません。将来的には、ハイブリッド手術(小開腹手術+腹腔鏡手術)を行う予定です。