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低侵襲を目的に発展してきた内視鏡外科手術は本邦では1990年に初めて腹腔鏡下胆嚢摘出術が行われ、その後爆発的に普及しました。消化器外科領域においては胆嚢を筆頭に食道・胃・大腸などの消化管から肝臓・膵臓・腎臓の実質臓器まで目覚ましい進歩を遂げています。しかしながら、本邦で内視鏡外科手術が導入されて20年余りが経過しましたが、基本的な理論や基礎のないまま、臨床を行っている外科医が多いのが現状です。

教室では時代に先がけ1998年より若手外科医の鏡視下手術の技術向上を目的とした研修を毎年動物ラボを使用してトレーニングを行ってきました。また、2006年より「内視鏡外科の理論と基礎」という全国規模のセミナーを開催しており、時代に先駆けて教室独自の「教育」システムを展開してきました。

また2009年に昭和大学では「昭和大学・山王台病院 医療技術 内視鏡手術トレーニングセンター:S-TEC」を設立。当科が中心となり、定期的な鏡視下トレーニング実習を行っております。

また、大学内でライセンス制度を導入し、STEP1〜4まで修了した者のみが大学で認定された鏡視下手術の指導的立場の医師であるというシステムとなっています。

内視鏡下手術の理論と基礎(講義)

ドライラボでの基本手技(トレーニングボックス・シミュレーター)

動物実習

臨床・各領域における専門実習

疾患として「胸腔鏡下食道亜全摘術(VATS-E)」「腹腔鏡下胃切除術(LDG)」「腹腔鏡下大腸切除術(LAC)」「腹腔鏡下肝切除」「腹腔鏡下膵切除術」「腹腔鏡下胆嚢摘出術」「腹腔鏡下脾摘術」などをトレーニングします。

臨床に即した教育システムとしては、
1.鏡視下手術手技マニュアル
当科で行われている標準手術に関して手術体位からポート位置、セッティング、手術方法をイラスト、写真で解説するマニュアルです。
手術は食道・胃、虫垂、大腸、直腸の消化管手術から胆嚢や脾臓、肝臓、膵臓、腎臓(移植)などの実質臓器の手術、腸閉塞の鏡視下手術まで解説しています。
2.視下手術手技マニュアルDVD
マニュアルで紹介した手術の解説DVDです。各手術を15分程度で解説付きで説明しており、鏡視下手術手技マニュアルと併せて実際の動画で確認して勉強する事が可能となります。
3.手術ビデオカンファレンス
毎週金曜日朝に行われています。決められたテーマで実際の手術のフルビデオを教室員全員で閲覧鑑賞する検討会をおこなっています。
4.内視鏡外科 Case Record
自分が参加した手術を症例ごとに記録していきます。自分の反省点などを記録し、指導医からコメント・評価をもらうシステムです。 一つ一つの症例を無駄にせず、技術の向上を得る事を目的としています。
5. 研修病院手術手技検討会
年に3回ほど定期的に開催しています。教室の学外関連施設での手術ビデオを教室員全体で閲覧しながら手術手技の検討を行います。これにより大学だけでなく研修先の病院においても技術水準の画一化を図っています。
6.教室内技術認定制度
日本内視鏡外科学会とは別に定めた、教室内での技術認定制度があります。認定を受けたいものは指導医に申請し、各領域での個人の手術を評価してもらい、合格なら認定バッジが授与されます。認定を受けた手術に関しては、指導医的立場で術者や指導が可能となります。
7.内視鏡外科手術個別指導制度
術者・助手参加時の手術ビデオにて個別指導を行う制度である。希望者は事前に指導医の予約をとり、指導を受けることができる。
これらトレーニングシステムは内視鏡外科技術認定医取得および内視鏡外科手術の指導を行うための技術習得は勿論、短期間で最高の技術をもった内視鏡外科医の育成を目指したプログラムとなっています。
低侵襲手術」、「安全」かつ「確実」に行う技術の習得がなにより大切であると考え、われわれ昭和大学消化器・一般外科学教室は今後も学生・臨床研修医・若手外科医に対する内視鏡外科トレーニングおよび「教育」を教室の柱の一本として進め、日本一の内視鏡外科教室を目指していきます。