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十二指腸腫瘍について

はじめに

教室では早期の十二指腸腫瘍に対する新しい低侵襲治療として、内視鏡と腹腔鏡の両方を用いて十二指腸腫瘍を局所切除する手術、内視鏡補助下腹腔鏡下十二指腸切除(Endoscopy-Assisted Laparoscopic Duodenal resection:EALD)を導入して行っています。この手術はどこの施設でも行っている一般的なものではなく、新しい治療法であるため昭和大学医学部医の倫理委員会で承諾された2011年4月より、同意をして頂いた患者さんのみに行っています。

十二指腸のはたらき

食べ物を口から飲み込むと胸の中にある食道を通ってお腹の中にある胃に入ります。胃の中に貯められた食べ物は胃酸(いさん)で殺菌され、一緒に混ぜられ、おかゆ状にして少しずつ十二指腸に送られます。十二指腸の名前の由来は指を12本並べた長さ(約25cm)に相当するためこの名前があると言われています。十二指腸には2つの消化液、胆汁(たんじゅう)と膵液(すいえき)が流れ込み食べ物に含まれるタンパク質や脂肪を吸収しやすくし、その先にある小腸で消化・吸収が行われます。このように十二指腸には胃から送られてきた食べ物をさらに消化・吸収しやすくして小腸に運ぶ働きがあります。

十二指腸のはたらき

十二指腸腫瘍の治療について

十二指腸にできる腫瘍は極めて稀であるため、胃がんや大腸がんのように「治療ガイドライン」といった標準的な治療指針はありません。しかし、実際には十二指腸腫瘍と診断され悪性が疑われる場合は内視鏡あるいは外科的に切除を行っているのが現状です。

十二指腸腫瘍の治療について

内視鏡補助下腹腔鏡下十二指腸切除術

  • 本術式は良性腫瘍とリンパ節転移のない早期の悪性腫瘍(癌など)に適応を限定して行っています。手術は全身麻酔で行い、内視鏡と腹腔鏡の両方のモニターを使用します(図1a)。まず、腹腔鏡手術に必要なポートと呼ばれる器具を4〜5個お腹の中に挿入します(図1b)。
  • 手術手技の手順は腹腔鏡下に十二指腸周囲を十分に授動(じゅどう)する。内視鏡を口腔より挿入し、病変の正確な位置を腹腔鏡側から確認する(図2)。
  • 腹腔鏡観察下に内視鏡で病変の周囲を特殊な器具を用いてあえて穿孔・焼灼してマーキングを行う(図3a, 3b)。
  • 腹腔鏡側からマーキングを目印にして十二指腸壁のすべて、全層(ぜんそう)を腫瘍とともに切除する。
  • 切除した標本を袋に回収し摘出する。十二指腸の切開部を腹腔鏡側から縫合閉鎖する。
  • 縫合閉鎖した部位を内視鏡(内側)と腹腔鏡(外側)の両方から出血、狭窄、漏れがないことを確認する(図6a, 6b)。
治療成績

さいごに

現在教室で行っている十二指腸腫瘍に対する治療についてご紹介いたしました。より詳しい内容についてのお問い合わせは「お問い合わせページ」より直接メールしていただければお答えいたします。

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