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食道良性腫瘍の手術について

食道の良性腫瘍には平滑筋腫、顆粒細胞種、脂肪腫、乳頭腫などがあります。平滑筋腫が良性腫瘍の大半を占める(60-70%)と言われています。平滑筋腫を含め、画像的には粘膜下腫瘍の形態をとることが多いです(表面は正常粘膜に覆われています)。

食道良性腫瘍の手術について

外科的治療を要することはそれほど多くはありませんが、1)腫瘍が大きい、つかえ感などの症状がある場合、2)腫瘍の増大傾向がある場合、3)悪性が疑われる場合は手術適応となります。

手術としては、食道癌の治療とは違い、食道を切除せずに腫瘍のみを摘出する手術(核出術)が行われることがほとんどです。リンパ節の切除も基本的には必要ありません。当科では、ほぼ全例に胸腔鏡下手術もしくは腹腔鏡下手術(腫瘍が胸腔と腹腔の境界付近に存在する場合)を行っております。

食道良性腫瘍の手術について

食道裂孔ヘルニアの手術について

食道は胸腔と腹腔の境界にある横隔膜を貫いて胸腔から腹腔に連続しています。食道が通っている横隔膜の孔を食道裂孔といいます。食道裂孔が開大することで胃の一部が胸腔内に脱出することを食道裂孔ヘルニアといいます。食道裂孔ヘルニアのタイプには以下のようなものがあります。

食道裂孔ヘルニア自体が手術の対象となることは多くありません。食道裂孔ヘルニアによって胃から食道への逆流が生じ、逆流性食道炎となりますが、薬物治療にて治療可能であることが多いです。

食道裂孔ヘルニアの手術適応は、 食道裂孔ヘルニアの手術について と考えます。
図:・・・より掲載

図:・・・より掲載

手術は腹腔鏡下に行います

腹腔鏡下に胸腔内に脱出した胃を腹腔内に戻した後に、開大した食道裂孔を縫縮し、図のように胃の一部を食道に巻き付けて下部食道を締め付けることで胃からの逆流を予防します。このような手術をNissen手術と言います。

以上のように当科では食道癌だけではなく、食道の良性疾患に対しても胸腔鏡、腹腔鏡を用いた低侵襲性手術を積極的に行っております。他の良性疾患(食道アカラシアなど)に対しても手術を行っておりますのでお気軽にお問い合わせ頂ければと思います。