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患者さんたちへ

バスキュラーアクセス

血液透析を受ける患者さんにはバスキュラーアクセス(透析を行うために必要な血液の出し入れをするためのもの)が必要です。最も一般的な方法はいわゆる”内シャント”といわれるもので動脈の血液を静脈に流し、静脈を太く丈夫な血管にさせる方法です。血液透析を始める時に作ります。一部の患者さんでは状況によって内シャントが作れない時にやむを得ず他のバスキュラーアクセスを作ることがあります。

動脈を針の刺しやすい浅いところに転移させる動脈表在化、人工血管を用いたアクセス、長期間使用できるカテーテルなどがあります。また、経過中にアクセスの不具合(アクセストラブル)が生じることがあります。アクセストラブルは透析の継続に支障が出ますので迅速かつ適切な対応を必要とします。

私たちは適切なアクセスの作成、迅速なアクセストラブルへの対処をモットーに診療を行っており、過去約10年間に約1,000人の患者さんに約1,500回の手術を行っています。これらの経験を活かして、現在のおよび将来に出会う患者さんに最良のアクセス手術を提供するべく日々診療を行っています。血液透析の準備のためにバスキュラーアクセスを作成する場合は腎臓内科より私どもへ依頼していただいています。アクセストラブルは必ず透析のトラブルを伴います。アクセストラブルの際には腎臓内科と協力しながら対応いたします。万が一アクセスのトラブルに見舞われましたら担当の先生ご相談頂き、私どもへご連絡頂ければ透析に支障なきよう速やかに対応いたします。

バスキュラーアクセス

ペリトネアルアクセス

腎不全の治療としての患者さんの多くは血液透析を行っていますが、一部の患者さんは腹膜透析を選択されます。治療方法を選択する機会は腎臓内科の先生と相談する時に得ることができます。腹膜透析が血液透析と大きく異なる点は治療期間に制限があることです。腹膜透析を選択された方は治療を始める時には腹膜透析用のカテーテル(ペリトネアルアクセス)をおなかの中に入れるための手術を、治療を終了するときにはカテーテルを抜く手術が必要です。私どもは治療が円滑に続けられること、患者さんの苦痛を少なくすることを基本に過去約10年の間に100件以上を実施してきました。腹膜透析を選択された患者さんは安心して手術をお受けになれるものと思います。

腎移植

腎移植は血液透析や腹膜透析によって得られない代替機能を補うことができ、透析を続けている患者さんに起こりやすい心臓病や、脳卒中などを起こりにくくし、寿命を延ばすことが明らかとなっています。また、日常生活の質を大きく向上させることのできる治療方法です。しかしながらこの治療は腎臓の提供者が必須であるため、全ての患者さんに受ける機会があるわけではありません。腎臓移植には提供者の種類によって献(死体)腎移植と生体腎移植の2つに分けられます。

腎移植

献(死体)腎移植:腎移植を希望する患者さんは、あらかじめ希望者として臓器移植ネットワークに登録します。登録されたら定期的に健康チェックを受けつつ適合する提供者が現れるのを待ち、提供者が現れた時に移植施設から緊急連絡があります。その時点で移植手術を受ける意志があれば直ちに移植の準備を始め、手術に至ります。現在全国で1万人あまりの患者さんが待機中で、年間の移植数は150から200、平均待機期間は約15年です。

生体腎移植:親族の中に腎臓を善意に提供する意志のある方がおられる場合、一定の基準を満たすことを条件にその方から2つの腎臓のうち1つの提供を受けることができます。生体腎提供者は健康であることが前提です。日本移植学会の倫理指針では生体臓器の提供はやむを得ない場合に限ると謳われていますが、本邦では生体腎移植数が多く、献(死体)腎移植数が少ないというのが現状です。生体腎移植が献(死体)腎移植と大きく異なる有利な点は移植を数ヶ月前から計画的に行えること、たとえば血液型の異なる提供者など適合性が乏しい場合でも移植可能であること、移植される腎臓の質は高い基準を満たしたものであり、良好な結果を期待できることなどです。

腎移植

教室では2002年より腎移植のプログラムが始まり、現在約60例の生体腎移植を蓄積しています。困難な症例や適合性の乏しい組み合わせの方も含まれていますが、日本移植学会の示す成績とほぼ同等の成績を得ることができています。また、教室における生体腎移植の特徴の一つはドナーの手術方法です。伝統的な後腹膜経路(おなかの臓器を触らない経路)の手術を基礎に鏡視下法を導入した結果、提供者の負担を大きく軽減できています。創が小さく術後の回復を早める、手術に関連するおなかの不調を起こさない、などの効果を実感しています。もちろん、従来と同様に提供者の方々には重大な障害なく安全に手術を行い、提供後のフォローを続けています。将来透析になる可能性があると医師から伝えられ治療方法を悩んでいる方や腎移植について少しでも興味をお持ちの透析治療中の方で基礎知識等の提供をご希望の方は私どもの外来で説明を受けることができます。その際には現在かかりつけのお医者さんからの紹介状を頂けると情報が円滑に伝わりますので、お手数ですが先生にご依頼してみてください。

二次性腹甲状腺機能亢進症

長く透析を受けているうちに副甲状腺という頸部にある小さな組織の機能が亢進(強く働きすぎること)し、骨と血管に障害を及ぼすことがあります。透析医療が1960年代以降普及して以来の大きな弊害であり、最も有効な治療法が手術による副甲状腺の摘出でしたが、薬による治療が進歩した結果現在多くの患者さんは手術を受けなくてもよくなりました。
しかし、一部の患者さんは薬による治療が効かない、治療を継続できないなどの理由のため今でも手術による治療を受けなければなりません

私どもの教室では透析を担当する先生が手術の対象とご判断された患者さんを紹介頂いています。
2007年までは1年間に30症例ほどのご紹介を頂いておりました。みなさん、経過は良好で十分な治療の効果を得ることができています。
以上、当教室の腎不全外科において対応している診療について概説しました。該当する患者さん、情報を求める患者さんはどうぞお気軽に受診をなさってください。
皆さんがいつも安心して診療が受けられるようお待ちしております。

二次性腹甲状腺機能亢進症

患者さんたちへ

私どもは腎臓内科との協力しながら腎不全の患者さんへの専門的な外科治療を行っています。バスキュラーアクセス、ペリトネアルアクセス、腎移植、二次性副甲状腺機能亢進症など幅広く対応いたしておりますので、お困りのことやお問い合わせ等がございましたらどうぞお気軽に連絡を頂けたら幸いです。

施設 臓器移植ネットワークに登録された移植施設です(A-2-017)
HLA検査施設です(H-058)
生体腎移植の資格基準を満たしています
担当医の資格 日本外科学会 終生認定医/専門医/指導医
日本透析医学会 専門医/指導医
日本臨床腎移植学会腎移植認定医
日本移植学会移植認定医
日本移植学会代議員
日本透析医学会評議員
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