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本疾患は、次のような種類の腫瘍があります。これらの腫瘍は、悪性度が高いと判断された時点で手術の適応となります。これらの腫瘍は腹腔鏡の手術の良い適応とされ、当科が得意とする分野です。以下にそれぞれの特徴と手術適応について説明します。

  • 膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)

    膵管内に粘液を過剰に産生し、膵管がブドウの房状に拡張して嚢胞を作る疾患で、高齢、男性に多いとされます。嚢胞のできる場所により主膵管型と分枝型に分けられます。手術の適応となるのは、主膵管型・膵管が6mm以上に拡張した分枝型・嚢胞の大きさが30mm以上の分枝型・嚢胞内に2mm以上の結節が存在する分枝型・自覚症状のある分枝型です。

  • 粘液嚢胞腫瘍(MCN)

    IPMN同様、粘液を過剰に産生する腫瘍ですが、膵管との交通は無く、それぞれの嚢胞が共通の大きな膜で包まれる夏ミカン状の疾患で、中年女性に多く、体尾部に発生しやすいという特徴があります。6〜27%と高率に周囲に浸潤するため、例外(60歳未満・嚢胞の大きさが7cm以下・嚢胞内に結節が無い場合・急激な増大が無い場合)もありますが、診断がついた時点で手術の適応となりますが、

  • 漿液性嚢胞腫瘍(SCN)

    漿液を過剰に産生し、無数の小さな嚢胞から成るスポンジ状の腫瘍で、中年女性に多く、体尾部に発生しやすいとされます。悪性度は低いのですが、嚢胞の大きさが4cm以上・増大傾向のある場合・自覚症状のある場合は手術適応となります。

膵臓から内分泌液、すなわちホルモンを分泌する腫瘍の総称です。分泌される液体の種類により、さらに細かく分類されますが、いずれも比較的良好な経過をたどるものが多い腫瘍です。手術適応となるものは、ガストリノーマや2cmを超える大きいものなどです。

細胞が密な部分と壊死した部分が混在する比較的稀な、若年の女性に多い腫瘍です。10〜15%の割合で肝臓やお腹の中に転移をきたすため、診断がついた時点で、手術の適応となります。
膵頸部から尾側に病変を認める場合 腹腔鏡下膵体尾部切除術
膵頭部、鈎部に病変を認める場合 腹腔鏡補助下膵頭十二指腸切除術
膵体部に限局し病変を認める場合 腹腔鏡下膵中央切除術
膵臓全体に病変を認める場合 腹腔鏡補助下膵全摘術
腹腔鏡下膵体尾部切除術:脾臓を合併切除する一般的な術式の他、病変の状態によっては脾臓温存術も行います。(脾動静脈を温存する方法と切除してしまう方法があります。)腹腔鏡補助下膵頭十二指腸切除術:切除はすべて腹腔鏡下に行い、再建(消化管をつなぎ直し、消化液の流れを元に戻すこと)膵空腸吻合、胆管空腸吻合は小開腹下に行っています。
手術時間平均216分(105~270分)
出血量平均234g(少量~810g)
完全腹腔鏡下手術
完遂率
80%(完全腹腔鏡20例、小開腹併用3例、用手補助下2例)
ドレーン抜去に
要した日数
4.6日(3~19日)
術後合併症表層SSI 1例(4%)、膵液瘻ISGPF(gradeB) 3例(12%)、
ISGPF(gradeC) 0例
術後平均在院日数
(退院までに要した日数)
12.8日(7~19日)